小説

1年前のきょう

7月25日か。窓の外を見遣って、ああなるほどね、得心する。今朝起きてからずっと感じていた懐かしさのその理由を知る。一年ぶりの、7月25日だ。7月25日が懐かしい、勿論その気持ちもあるが、一年前からきっかり一年経って同じ7月25日がやってき…