中部台運動公園のこと

 

 

なんだか最近記憶の捏造も記憶がこぼれ落ちていくのも激しいので、わたしの主観的事実を書き留めておきたくなった。

 

父はよく幼いわたしを中部台運動公園に連れて行ってくれた。

だだっ広い公園だった。別に三重では緑豊かなことなんて有難くもなんともないのだが、この公園にはSLが見れたり、他の追随を許さないほど面白いアスレチックがあってわたしはこの公園が大好きだった。

ただあまりにも敷地面積が広すぎて、わたしはアスレチックがある公園の奥の方まで辿り着く頃にはもう既に少しバテていた。姉とは違って運動が得意ではなかったのだ。

 

確か公園の帰りにいつもスーパーに寄って夕飯の材料を買っていた気がする。まだ若かった頃の父はあまり地元のスーパーは使いたがらなかった。おそらく職場の人間や顧客に出くわすのが嫌だったんだろう。それで、公園で遊んでから家からは遠いスーパーに行っていたのだったかと思う。

 

わたしはまだ遊び足りなくていつも帰り際に愚図るのだが、自販機でビックルを買ってもらって渋々帰っていた。まだビックルがペットボトルで販売してなかった頃の話だ。飲み口に口をつけたときの瓶独特の冷たさはまだ思い出せる。

 

後のことはもうあまり思い出せない。おしまい